第63号 コミュニケーション力は学んで習得する
こんにちは!
YUIコーチです。
前回のブログ、「魔法使いな私たち」と題して、ことばをどう使うかが、
とても大事とお伝えしましたが、読んで下さった方から、
「確かにその通りって思うけど、わかっていても、できないんだよね〜」
との感想を頂きました。
自分にとってカチンとくることが起きると、怒りに任せて意地悪したり、
悪態をついたり、言葉に出さなくても態度で怒りを示したり・・。
はたまたそういう自分を正当化したり。
良い言葉を使うには、まずは自分が何を感じ、考えているかを知り、そし
てどういう行動を選択するかを一瞬のうちに決めて発するのですものね。
わかっちゃいるけど、できんわ!
となるのは、確かに!と思います。
今回は、コミュニケーションの大事なベースについて考えてみたいと思い
ます。皆様も、ご自分のことを意識しながら読んで頂ければ幸いです。
さて・・
先日、ことばキャンプの説明会を開催しました。
ことばキャンプは、子どものコミュニケーション力を上げる塾です。
自分の気持ちや考えに気づき、論理的に自己選択、自己主張ができるように
なること。他者の話をよく聴き、尊重できるようになること。
更に他者協調を図りながら意見調整できるようになることなどを、段階的に
学んでいきます。
こうしたことができるようなると、大人になってからも自分も相手も尊重し
て自己主張できるアサーティブコミュニケーションができるようになり、グ
ループデスカッションや交渉などの場でも花開いていきます。
今回は、代表の高取しづかさんが応援に駆けつけ、
コミュニケーションの重要性について、熱く語りあった最後、
あるお母さんがこんな感想を仰っていました。
「子供には今までもたくさん働きかけてきました。でも、コミュニケーション
で大切なことって、私自身、分かっていなかったと思いました。」
その場にいた他のお母さんも、私たちも正に同感!!
でも、コミュニケーション で大切なことって、何なのでしょうか?
それは、自分を知ること
「自分が何を感じ、考えているのか?何を選択するか?」
コーチング講座では大人に、
ことばキャンプでは子供に、
形は違いますが、毎回取り組んでいくこのフレーズは、殊の外、重要です。
究極、コミュニケーションは要求であると言われますが、「〜して欲しい」と
いう相手に対する欲求の奥には、一体何があるのかと言うと・・・。
「〜してもらうことで、○○を叶えたい」という自分の欲求が隠れています。
ですが、相手に対する欲求はわかるのですが、案外、自分の欲求には気づかな
いことも多く、気づかずにいると、心の迷路にはまり込んで行きます。
お母さんのためのコーチング講座をやっていた時のことです。
お悩み母さんコーナー♫なるものがあったのですが、お母さんたちのお悩みと
言う名の不満は、大体この流れでした。
「〇〇でなければならぬ」という大前提、
「だから、〜しなさい」という働きかけ。
「なのに、何でいうこと聞かないの」という不満。
例えば、
朝は自分から起きなければ学校に遅刻するでしょ?
困るのは自分だからと思って、早く起きるように毎日言ってるのに、
ちっともいうこと聞かないで結局、毎朝、わたしが起こしてやっている。
一体、どうしたら自分で起きられるようになるの?怒
てな感じです。
そこに日々のご苦労話も盛られ、聞いている方も人ごとじゃないわけで、
毎回、大いに盛り上がっていました笑
ですが、ある質問を続けていくと、だんだん、し〜んとしていきます。
お悩み母さん、答えられなくなるのです。
その、質問はカンタン。
「で、あなた、どうしたいの?」
この質問を繰り返すと、どうしたら子供にいうことを効かせられるか?と
いう思考から、少しずつ自分の心を覗き始めて、自分目線で考え始めます。
相手に「〜して欲しい」という欲求の奥には、「〜したい」という自分の
欲求があります。
自分の欲求を見つめず、相手への欲求を伝えるだけでは、相手が自分の思
いどおりに変わらない限り満足できません。
それがエスカレートしていくと、やばいですよね。言葉の暴力に繋がりか
ねませんもの。(夫婦の関係や上司部下関係も然りですね〜)
それからもう一つ。
自分が何を求めているのか解らないと、答えを「外側」に求めるようにな
ります。
相手にして欲しいことばかり言って、自分が何を考え、望んでいるのか、
何を感じているのかは解らないって自己喪失状態。他者依存と言えます。
こんな心の迷路は、ごめんだと思いませんか?
人は人に要求する。
これがコミュニケーションの本質ならば、そのときに、どうしてそう思うの
か、自分の心が覗けるようになることが大事です。時にその欲求はエゴから
の思いもあるでしょうし、深い願いからということもあるでしょう。
それがどんな発露であっても、その自分の思いを認識できるようになってい
くと、相手を思い通りにできなくて満足できないかもしれませんが、自分自
身が納得できるように変化していきます。
そして、自分自身の内側でも解決策を考えだすようになります。
コミュニケーションで大事なのは、
「自分の気持ち、考えていること、望んでいること」を自己認識すること。
その次は、自分の思いを率直に言葉にすることです。
この考え方は、私がコーチングを学んで、すご〜く為になっている1つです。
お母さん講座で気づいた母さん達も、
「ゆいちゃん、子どもにもこのことを教えて-!」って言っていました。
自分を知ること。殊の外、大事です。
さて、ことばキャンプ前橋教室では11/9に無料説明会を開催します。
小1〜小3のお子さんを持つ保護者様が対象です。
大人向けコーチング講座は、今、新たな取り組みを思案中ですので、暫くお待ちください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。