私の仕事物語パート5~再生・仕事から志事編~

    
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私の仕事物語パート5~再生・仕事から志事編~

自分にとって強烈な闇の体験は、トラウマになるものです。

それから数年間、自分の甘さを責め続け、人を恨む方向へとどんどん進んでいきました。

プライベートでは子供が生まれ、新たな命に希望を感じる毎日になったものの
心に強く「恨み」が住みつくようになり、無力感に苛まされるような日々が続きました。
けれど3年程、そんな時間を過ごしたある日、突如、危機感に襲われます。

「こんな私じゃ、子供をダメにしてしまう!」

自分を変えなければと思うようになり、様々なセミナーに参加しだし「コーチング」を知り、
イベントに参加してみました。

コーチングが何なのか全くわかりませんでしたが、
そこで、出会ったのは「プロ・コーチ」という人たちでした。
ランチの席だったと思います。
私は、自分のことを何となく話しだしました。
コーチの方達は、口を挟むことなく黙って聴いてくれました。
そして、私は話しながら涙が溢れて止まらなくなりました。
「聴かれる」と心の浄化作用が起こると言いますが、本当に聴かれることの素晴らしさを初めて知ったのかもしれないなぁと思います。

その後、個人コーチングというものがあることを知り、受けてみようと思い立ち、
紹介されたコーチと週に一度、60分、電話でセッションを受けだしました。

今思えば、コーチは嫌だっただろうなぁと思います。
何しろ、心に渦巻く「恨み」を何度も繰り返し話し続けたのですから。

でも、ある時、話そうとすると、もう何も出てきませんでした。
あれ?と思いましたが、心に何もなくなったのでした。

するとコーチは
「あなたは、この経験をどう活かすの?」と
問いかけてきました。

「この経験を違う見方をしてみると、どんな意味があるだろう?」
「この先、あなたは、どうしたいの?」

私のなかに初めてコーチの言葉が聞こえてきて、深く考え、答えられるようになっていきました。

そんなセッションが1年ほど経った頃には、
出来事の捉え方が全く変わり、被害者としか考えられなかった出来事が
相手の問題と自分の問題を分けて考えられるようになり、貴重な学びだったと心底思えるようになりました。
勿論、恨みは消え去り、心は晴れ晴れ。

そしてセッションの終わりに、2つ決めました。
1つは、コーチングの技術を学ぶこと。
2つめは、人生の成功者(私が思う成功者という意味です)と出会い、お付き合いさせていただこう。

「コーチとして成功したいなら、クライアントとして成功することだ」

ずっとあとになって、先輩コーチからそう言われましたが、どん詰りだった私が経験した
最初のコーチングは、人生に再び光を与え、希望を持てる自分になれた成功体験でした。

しかし、コーチになる学びはというと、楽しくもとても難しいものでした。
特に人の話を聴くことの難しさは痛感し続け、100回コーチングに挑戦したり、
朝から夜中まで人の話を聴き続けたりと、「聴く」ことをベースに何年も学び続けました。

自分のコーチスキルはどうか?
千差万別の人が相手であり、唯一の答えなどありません。
様々なアプローチの仕方を身に付けましたが、
10数年経った今でも、自分のコーチスキルがどうかよくわかりませんが
人の話を聴くことの大切さは、今も一番大切にし続けクライアントに向き合っています。

人生、その後も山あり谷ありでした。
個人コーチを皮切りに、研修講師として月の内10日は出張するようになり仕事が面白くなりだした頃、留守番ばかりだった子供がナーバスになってしまいました。
ただならぬ子供の様子から家庭を一番にすると決意し、できる範囲で仕事をするスタンスに切り替えました。もう仕事はできないかも・・という思いと共に。
ですが、周りの方達の暖かい応援や支えで、地元中心、頼まれごとで仕事を続けることができました。
当時、応援していただけることで、私自身も本当に人を信じられるようになれ、そんな自分が嬉しいと思いました。

コーチングと出会い、活動し続けることで、 様々な人と出会い、良き心の学びが生まれ、良きお付き合いが生まれ、 何より家庭円満が叶いました。 出会った方達とのおつきあいは、人生の宝と感じております。

そして今。また、新たな挑戦の旅を始めました。

「お母さん、今までありがとうございました。私は自立します。お母さんも頑張ってください」
今から3年前、子供からお母さん卒業宣言を受けました。

主婦業・母業・そしてコーチ業でハッピーだった私は、がぁ~~ん!
複雑な心境を感じながらも子離れの時期がやってきたことを実感し、これからの自分はどう生きていったらよいのかを真剣に考え始めました。

悩むこと2年。
思い出したのは、10数年前プロコーチになろうと決意した時に決めた3つのことでした。
1つ、これを人生最後の志事にする。
1つ、ごく普通に生活し働く身近な人達のシアワセな未来に貢献する。
1つ、組織にコ-チングカルチャーを作り出していく。

*特に「志事」とは、志を持って事にあたることだと師に教えて頂き、単に仕事をすることとの違いを感じ、コーチング的に言えば、人生の目的を明らかにし、そこから日々の全てに対して取り組んでいくことと解釈しています。

そして出した答えは、会社設立。
無謀な挑戦と今でも思っていますが夫や両親、尊敬する先生方の暖かい励ましと支えで踏み出しました。

「私」という人間を知っていただき、何故コーチングをしていくのかを皆様に知って頂ければと思い書き記しましたが、如何でしたか?

次回からは、本題。
皆様にお役に立つ情報を提供していこうと思いますので、お付き合いくださいませ。

私の仕事物語にお付き合いいただき、ありがとうございました。

Comment

  1. 萩原良章 より:

    私自身の体験とは違った意味で・・・
    人生いろいろあるものですね・・・
    ご自分を飾らない体験談、読まれた方は充分に役立てることが出来ることでしょう!!

    私の経験からしても、自分が体験してきたことをうまく伝えることが人のおころを
    動かすことになりますね・・・

    • yuiko_suzuki より:

      萩原様、お読みいただきありがとうございます。
      人生の思い出は様々ありますが、思い返すと「感情」を伴う思い出は忘れ難いものです。
      難関突破し誇れる思い出も、自分一人で成し得たことなど何もないなぁと思います。

      体験したことのみが人を動かす、まさに同感です!

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