あなた、土台を作ってる?~人を動かす最も大事なこと~

  
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あなた、土台を作ってる?~人を動かす最も大事なこと~

こんにちは、 ユニバーサルコーチング。家元のユイです。
「好きを仕事にする」ことを応援するコーチになって12年。

自分の好きも探求し続けてきました。

私が最も好きなこと。それは良きリーダーとなろうという思いのある人にコーチングを指南し、その人の変化を見続けること。それが私の大好きなことで、かれこれ11年続けていますが、リーダーシップを発揮していくためにはスキル以前に大切なことがある。それが分かれ道だと実感しています。

今日のお題はリーダーの「土台」です。

あなたは今、どこかでリーダーの役割を担っていますか?
「会長」「社長」「部長」「課長」「お母さん」「お父さん」「おじいちゃん」「おばあちゃん」

会社で、部課署で、地域で、おうちで、言い方が違っても、何か「責任」を担って人と接していれば、あなたはリーダーです。

あなたがもし、なんらかのリーダーの役割を担っているとしたら。
まず覚えてもらいたいことは、あなたが持っている権限だけで人を動かそうとしても、決してうまくかないということです。

もちろんリーダーとしての役職があれば「あ、この人がリーダーなのね」と人はあなたにリーダーラベルを貼ってくれます。しかし、だからといってそれだけでは、簡単に人は動かせません。

私が体験した会議シーンを2つお伝えします

その1、PTAの会議でのシーン(こんな経験したことある人、結構いるのではないでしょうか?)

10数名の出席者は、全て子供のママ。
進行役は、Aさんという女性。部会の会長です。

Aさん「これから行う○○について、どなたか意見ないですか?」
一同 「し~~~ん」
Aさん「誰も意見がないなら、例年通りのやり方で行きましょう。人選は私の方で考えてお伝えしますが、良いですか?」
一同 「は~い、良いです」

会議は5分で終了し、Aさん退席。

それから!です。

既に会議はお開きなのに、さっきまでのし~んが嘘のように、まあ、出るわ出るわ。
話題は、Aさんの悪口・不満!!
すごい勢いです。
会議は5分で終了したけれど、こちらは1時間があっという間に経っていました。

私は、黙って見聞きしながら・・・。
ふと会社員時代、部課長会議に出席していた頃のことを思いだしました。

その2.部課長会議

部課長会議は、参加者は私以外、全員男性。
進行役は毎回営業本部のトップでした。
そのトップが毎度、部課長を叱責しまくるのです。当然、会議中は、みんな下を向いて誰も何も言わない・・。
会議とは名ばかりで、トップの叱責の嵐を、一同黙って過ぎ去るのを待つだけの時間でした。

そして会議終了後。
トップと別れたあと、場所は居酒屋で、そのトップへの不平・不満でみんな盛り上がりました。

お酒の勢いもあり、とどまるところを知らず。
これって、ママ達が不満を言い合うのと全く同じでした。

結局、部課長会議では毎度、同じ叱責が繰り返されるばかりで根本的な問題解決はできませんでした。

PTA会議も、自分が何か言って悪い噂が立ったら大変とばかりに、みんな自分を守ってばかりで、振られた内容をただ黙ってこなすだけで、なんら状況が改善されることはありませんでした。

ママ達も、部課長達も、どうして同じように不平・不満がたまり、自発的な行動に結びつかないのでしょう。

それはリーダー(この場合は「Aさん」であり「営業トップ」)が、きちんと周囲との間に、人間関係の「土台」を築いていないからなのです。

正論を言うより、まずは人間関係を築く。
それこそ「土台」ではないでしょうか?

結惟コーチング流、講座受講生2人の取り組みをご紹介します。

一人目は、子育て中のママAさん。

Aさんは、2人の子供のママで、彼女の娘は当時小5でおとなしい子でした。

Aさんは、いつも一方的に「こうしなさい」と言って、子どもに言うことを聞かせていたそうなのですが、この娘ちゃん、爪噛みがだんだんエスカレートし「チック」症と診断されました。

受講開始当時のAさんは、私の何が悪かったのか? という思いと、理想の子供像に近づけるために子どもを正したい!という思いに揺れていました。

しかしコーチングの考え方を学び、Aさん2つのことに気づきました。
今まで自分は子供がどうしたいのかを考えることなく、自分の価値観を押し付けていたのだということ。改めて娘を観察してみると自分と目も合わせてくれないこと。
現実を直視したAさんは、行動を起こしました。
先ずは、娘と関係性を築き直す。
そしてコーチングアプローチで、娘がどうしたいかをしっかり聞くようにしたのです。

Aさん自身が、娘との関係をどうしたらよいかを常に意識して考え、コミュニケーションを交わす。
うまくいかない点があれば逐一、娘を変えようとせず、Aさん自身が自己修正していく。

試行錯誤しながら1年ほどチャレンジしていくうちに、いつの間にか娘のチックは治り、おとなしいと思っていた娘は、堰を切ったようにAさんに話しかけるようになりました。そして、何か困り事が起こると「ママ、どうしたらいいと思う?」と相談するようになったのです。

 

2人目は、住宅会社で専務を務めるBさん。

部下の営業マン達が成績を上がらず、いつもイライラ。
常に問題点を考えさせ、Bさんが正したほうがよいことを部下に言って正すよう指導していました。

しかし「指導」を続けても成果は上がらず、当講座の門を叩いてきました。

Bさん、ご自分がしてきたことと真逆のことをしろと言われたように感じ、ひどく腹が立ったそうです。そして、そんな生ぬるいことでうまくいくもんかと、思っていたそうですが、何か心にひっかかることがあったのだと思います。
試行錯誤しながら1年挑戦。根気強くコーチング的に部下と関わっていくうちに、怒鳴っても脅しても成果に繋がらなかったのが嘘のように、部下が受注を決めるようになったそうです。

その後、Bさんから感謝のお手紙を頂戴しました。そこにはこんなことが書かれていました。

「相手を常に尊重し、自分から心を開き、相手にあったやり方を見つけ指導していくこと。人を育成するとは、そういうことだと実感した1年でした。」

 

相手を認める。尊重する。そんな人間関係の「土台」を築いてから、あるいは築きながら、働きかける。

リーダーがまず行うべきことは、周囲の人との間に信頼関係を築くことなのです。

 

さあ、あなたも始めてみませんか?

あなたは相手にどんな影響を及ぼしているでしょうか?

きちんと「土台」が築けているでしょうか?

 

そしてあなたが望むよい関係を築くために、今からできることは何でしょう?

先ずは、こんなことを考えながら今日もいろいろな方と接してみてくださいね。

 

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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